タンスに眠る「もったいない」思い出の品、誰かに譲って活かしませんか?
家の中に眠る「もったいない」はありませんか?
ご自宅の中を見回してみて、もう何年も使っていないのに、捨てるのはどうも気が進まない、そんな「思い出の品」はありませんでしょうか。
昔の趣味で集めたけれど、もう飾る場所がなくなってしまったお人形、お子さんやお孫さんが使わなくなったけれど、思い出がいっぱい詰まった学習机、いただき物だけれど、我が家では使う機会がない美しい食器セット、大切に着ていたけれど、今はもう袖を通さなくなった着物や洋服…。
一つ一つに、大切な思い出やストーリーが込められていますね。でも、そのまま置いておくと、どんどん家の中がいっぱいになってしまい、片付けに悩んでしまうこともあります。
昔のように、近所の方とのモノの貸し借りや譲り合いといった助け合いも、少しずつ減ってきているように感じる方もいらっしゃるかもしれません。せっかくの良い品も、そのままでは誰の役にも立たず、いつか処分するしかないのか…と、心が痛むこともあるのではないでしょうか。
そんな、「もったいない」という気持ちと、片付けの悩みに寄り添う場所として生まれたのが、「もったいない交換ひろば」です。
「もったいない交換ひろば」とは、どんな場所なのでしょう?
「もったいない交換ひろば」は、その名前の通り、まだ使えるのに不要になったモノを、必要としている地域の方に「譲ったり」「交換したり」できる、インターネットを使った地域の交流広場です。
- モノを大切にする心: まだ使えるモノを捨てるのではなく、次に使ってくれる人へ橋渡しをします。
- 地域での助け合い: モノを通して、地域にお住まいの方同士が助け合ったり、繋がったりできる場所を目指しています。
家で眠っている「もったいない」モノが、別の誰かのところで再び活躍し、そのモノがご縁となって、新しい繋がりが生まれるかもしれません。
「もったいない交換ひろば」を始めてみませんか?(初めての方へ)
インターネットを使うのは少し苦手で…と感じる方もいらっしゃるかもしれません。でも、ご安心ください。いくつかステップを踏めば、どなたでもゆっくりと始めていただけます。ここでは、基本的な使い方を分かりやすくご説明しますね。
もし、近くにご家族や知人でインターネットの操作に詳しい方がいらっしゃれば、最初だけ一緒に見ていただくのも良いかもしれません。
-
「もったいない交換ひろば」のサイトを開いてみましょう
- お使いのパソコンやスマートフォン、タブレットなどでインターネットを開き、「もったいない交換ひろば」と検索するか、もしサイトのアドレスをご存知でしたら、それを入力してサイトのページを開いてみてください。
- サイトの最初の画面には、どんなモノが出ているか、どんな場所なのかが書いてあります。まずはゆっくりと眺めてみましょう。
-
ご利用のための「登録」をしてみましょう
- サイトを利用してモノを「出したり」「もらったり」するには、ご利用になる方の情報(これを「アカウント」と呼ぶこともあります)を登録する必要があります。これは、サイトを安全に使うためや、連絡を取り合うために必要だからです。
- 「新規登録はこちら」や「会員登録」といった文字やボタンを探して押してみましょう。
- 登録では、メールアドレス(インターネット上の住所のようなものです)、ご自身で決めるパスワード(秘密の鍵)、サイトで表示されるお名前(ニックネームでも構いません)などを入力することが多いです。
- それぞれの「□」や「〇」の場所を指で触れるか、文字を入力する場所をクリックして、書かれている案内に従って情報を入れていきます。
- 入力が終わったら、「登録する」や「完了」といったボタンを押します。もし途中で分からなくなったら、一度休憩しても大丈夫です。
-
不要なモノを「出してみる」には
- 登録が終わったら、家にある不要なモノを誰かに譲るためにサイトに載せてみましょう。(これを「出品する」と呼ぶこともあります。)
- 「モノを出す」「譲ります」といったボタンや項目を探して押します。
- 出すモノについて書く:
- どんなモノか名前を書きましょう。(例:「使わなくなった木製の椅子」「模様の綺麗な大皿セット」)
- どんな状態か説明しましょう。(例:「少し傷がありますが、まだしっかり使えます」「割れや欠けはありませんが、箱はありません」など、正直に書くのが大切です。)
- 受け渡しはどうするか(直接手渡しなのか、場所はどこが良いかなど)について、無理のない範囲で考えたことを書いてみましょう。
- 写真があると、より伝わりやすいです:
- もし可能であれば、スマートフォンなどでモノの写真を撮って載せると、見ている人にどんなモノかがよく伝わります。難しければ、無理せず説明だけでも構いません。
- 書くことが終わったら、「投稿する」「掲載する」といったボタンを押すと、サイトにあなたの情報が載ります。
-
欲しいモノを「探してみる」には
- もしかしたら、あなたが探しているモノがサイトに出ているかもしれません。
- サイトの中にある「さがす」「一覧を見る」といった場所を見てみましょう。
- 「家具」「食器」「本」など、モノの種類(これを「カテゴリ」と呼ぶこともあります)で絞り込んだり、探したいモノの名前(キーワード)を入れて検索したりすることもできます。
- 気になるモノが見つかったら、そのモノの写真や説明が載っているページを見てみましょう。
- 「このモノについて質問したい」「譲ってほしい」と思ったら、「投稿者に連絡する」や「メッセージを送る」といったボタンを押して、サイトを通して持ち主の方に連絡を取ることができます。(連絡のやり取りは、サイトの中の「メッセージ機能」という場所で行われることが多いです。お手紙のように、文字を書いてやり取りができます。)
最初のうちは、ゆっくりと、一つ一つの操作を確認しながら進めてみてくださいね。
「もったいない交換ひろば」を使うと、どんな良いことがありますか?
「もったいない交換ひろば」は、単にモノをやり取りするだけでなく、心や暮らしにも温かい変化をもたらしてくれます。
- 家がスッキリ片付きます: ずっと場所を取っていた大きな家具や、しまい込んだままだった食器などが、誰かに使ってもらえれば、家の中が広々とします。重たいモノや大きなモノも、地域内でのやり取りなら、運び出しの負担も軽くなるかもしれません。(※受け渡し方法は、お相手と相談して無理のないように決めてくださいね。)
- 欲しかったモノが見つかることも: ちょうど必要だったモノを、お財布に優しく手に入れることができるかもしれません。掘り出し物が見つかる楽しみもあります。
- あなたの「もったいない」が誰かを笑顔に: あなたにとっては不要になったモノでも、それを必要としている人にとっては、とてもありがたいモノです。「ありがとう」と感謝されることは、何よりの喜びになります。捨てる時の罪悪感もなくなりますね。
- 新しい「ご近所さん」との出会い: モノの受け渡しを通じて、地域にお住まいの方と顔を合わせたり、少しお話ししたりする機会が生まれます。これがきっかけで、新しいご近所付き合いが始まることもあります。地域の輪が少しずつ広がっていくのは、素敵なことですね。
- モノを大切にする心が巡ります: 「もったいない」という日本の良い心を大切にしながら、モノが地域の中でぐるぐると巡っていく。環境にも優しい、気持ちの良い取り組みです。
安心してご利用いただくために
サイトを気持ちよく安全にご利用いただくために、いくつか心に留めておくと良いことがあります。
- 丁寧なやり取りを心がけましょう: 実際に会ってモノの受け渡しをする場合も、サイトのメッセージでやり取りする場合も、相手の方への感謝の気持ちを持って、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
- 約束を守りましょう: モノの受け渡しの日時や場所など、相手の方と約束したことはきちんと守りましょう。もし都合が悪くなってしまったら、早めに連絡を入れることが大切です。
- 無理のない範囲で: 重たいモノの運び出しや、遠い場所への移動など、ご自身の体力や状況に合わせて、無理のない範囲で利用しましょう。受け渡し方法など、不安な点は相手の方とよく話し合ってください。
- 困った時は: もしサイトの使い方で分からないことや、困ったことがあれば、サイトの中に「よくある質問」のコーナーがあったり、「お問い合わせ」できる場所が用意されている場合があります。そういった場所も探してみてください。
モノが繋がり、心が通う場所へ
「もったいない交換ひろば」は、単にモノを処分したり、手に入れたりするだけの場所ではありません。そこに集まる人々の「もったいない」を大切にする気持ちや、地域の中で誰かの役に立ちたい、繋がりを持ちたいという温かい心が集まる場所です。
タンスに眠る思い出の品が、あなたの手を離れても、どこかで大切に使われ、新しい物語を紡いでいく。そして、その品がご縁となって、地域の方との優しい繋がりが生まれる。
そんな、モノと心が巡り合う喜びを、「もったいない交換ひろば」でぜひ見つけてみてください。きっと、あなたの暮らしに、そして地域に、温かい風が吹き込んでくるはずです。
一歩踏み出すのは少し勇気がいるかもしれませんが、まずはサイトを眺めることからでも、始めてみませんか。お待ちしております。